夫婦財産契約
タイガー・ウッズの離婚騒動が報じられた際、妻に支払われた金額が、大きく報じられました。
その金額の大きさもさることながら、ウッズが妻と交わしていた契約の内容にもスポットが当てられていました。一部報道によると、契約の中では、離婚せずに、婚姻が10年続いたら幾ら、さらに続いたら幾らというような、離婚せずに居てくれることに対する対価が取り決められていたようです。
契約内容がここまでくると、結婚とは何なのか、わけが分からなくなりますが、そもそも、日本人からすると、夫婦間で婚姻前に契約を交わし、夫婦の財産関係を取り決めておくということには、相当違和感があるかと思います。
実際、日本でも、夫婦財産契約制度が民法に定められており、制度自体は日本にも存在しているものの、ほとんど利用されていません。
おそらく、手続きが煩雑ということの他に、結婚をしようとする際に、夫婦間のお金の問題だけを取り出して、厳格に取り決めておくことが、双方の信頼関係を前提とする結婚と相反し、抵抗を感じるのだと思います。
しかし、結婚も法的には契約であり、結婚によって、夫婦間では相続権が発生したり、離婚時には財産分与請求権が発生する等、人的な関係に加え、財産関係でも極めて大きな法律効果が発生します。
そうすると、結婚によりこれだけ大きな法的効果が発生するのですから、事前に契約をきちんと交わし、事前に無用な紛争を予防するというのは考え方によっては、ある意味当たり前なのかもしれません。
特に、離婚率も上昇し、諸外国ではあまり見られない、当事者の合意だけで離婚ができる協議離婚制度がある日本では、今後より制度を利用しやすくする等すれば、もしかしたら、日本でも夫婦財産契約が広く利用されるようになるかもしれません。
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